昨シーズン、念願の男子スラローム種目別年間王者のタイトルを獲得し、ディフェンディング・チャンピオンとして2010-11シーズンを迎えたR. ヘルブスト（AUT）選手にとっては、残念ながら不完全燃焼と言わざるをえないシーズンとなりました。

昨シーズンのように序盤戦で勢いをつけることが出来なかったうえに、もともとハードなバーンで難易度が高いレースほど、その卓越したテクニックで無類の強さをみせるヘルブスト選手だけに、天候の影響でバーンコンディションが不安定だったことも彼本来の滑りを発揮できなかったことにつながったようです。

いっぽうで、今シーズンよりチームに加わったM.マット選手（AUT）は、昨シーズンの不振がウソのような素晴らしい滑りを披露。完全復活と呼べる結果を残してくれました。特に年が明け、2011年になってからのマット選手はレースを重ねるごとに成績をあげ、ラスト3戦を優勝2回、2位2回という最良の結果で締めくくり、終わってみればスラロームの種目別ランキングで、アルペン大国オーストリアチーム最上位となる4位でシーズンを終えることになったのです。

R.ヘルブスト選手とM.マット選手。この2名のベテランスラローマーが、きっと来シーズンもテクニカ-ブリザードチームに多くの栄冠をもたらしてくれることを期待したいと思います。

2010-11シーズン　TECNICA & BLIZZARD Team Results

[World Cup ]	Place	R. Herbst	M. Matt
2010.11.14	Levi (FIN)	DNF1	DNQ1
2010.12.12	Val d‘Isere (FRA)	DNF1	DNF1
2011.01.06	Zagreb (CRO)	8	DNQ1
2011.01.09	Adelboden (SUI)	3	4
2011.01.16	Wengen (SUI)	18	5
2011.01.23	Kitzbuehel (AUT)	5	8
2011.01.25	Schladming (AUT)	DNF2	DNF1
2011.02.27	Bansko (BUL)	2	1
2011.03.06	Kranjska Gora (SLO)	DNF2	1
2011.03.19	Lenzerheide (SUI)	14	2

[World Ski Championships]	Place	R. Herbst	M. Matt
2011.02.20	Garmisch-Partenkirchen (GER)	DNF2	4

2010-11 ワールドカップ男子Slalom / 種目別成績

優勝	KOSTELIC Ivica	CRO	478Pts	FISCHER
2位	GRANGE J.-Baptiste	FRA	442Pts	ROSSIGNOL
3位	MYHRER Andre	SWE	423Pts	NORDICA
4位	MATT Mario	AUT	407Pts	BLIZZARD
5位	HIRSCHER Marcel	AUT	326Pts	ATOMIC
6位	MOELGG Manfred	ITA	298Pts	FISCHER
7位	HARGIN Mattias	SWE	265Pts	NORDICA
8位	NEUREUTHER Felix	GER	258Pts	ATOMIC
9位	HERBST Reinfried	AUT	248Pts	BLIZZARD
9位	RAZZOLI Giuliano	ITA	248Pts	NORDICA